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木のちから

木には建材としてのすばらしい機能のほか、
さまざまな健康効果があります。

[コラム]木の癒し

スギ材香り物質が脳活動と
自律神経活動に及ぼす影響

男子大学生13人に、閉眼座位で90秒間、鼻下約15cmから香りを投与した実験があります。
素材はスギ材チップ、ヒバ材チップで、いずれも日本にあるものです。
測定指標は、近赤外線分光分析法による脳血流動態と血圧、主観評価の3点です。
結果は・・・
①主観評価はおおむね快適で自然である。
②脳血流動態は、前頭前野の活動が90秒間の後半に沈静化
③収縮期血圧(最高血圧)は、有意に低下

つまり、木の香りを嗅ぐと生体は沈静化し、リラックスした状態に移行したことがわかりました。
でも、中にはスギ材の香りが嫌いだという人がいたのです。
人は不快だと感じた場合、交感神経活動優位のストレス状態になるのが通常の反応です。
血圧上昇、脈拍数の増加、瞳孔拡大、末梢血流低下、精神性発汗の増大が生体反応です。
しかし、結果は嫌いな人でも収縮期血圧は低下しないまでも上昇はせず、生体はストレス状態になりませんでした。
結論は、後天的価値観で、スギ材の香りが不快であると主観評価しても、生体が自然対応用にできているためストレス状態にはならない。
快適であると感じた場合は強く沈静化するとうことです。
スギやヒノキの香りが好きな人はそんな環境をぜひつくりましょう。

ストレスの克服法

現代人はやたらストレスという言葉を使いますね。
ストレスは馬鹿にしてはいけないとシタリ顔で他人にはよく言う人がいます。
でも、その人は実は人ごとで自分に深刻に降りかかってくるものだという危機感にとても乏しいんですね。

また一方では、ストレスに耐えるのはどこか美徳というか、高い精神活動のように思い込んでいる節が日本社会の底流にあるのも現状のようです。
特に、長く生きてきて成功者といわれる人ほどこの意識が高いとおもいませんか?
そんな人の著書には、私はこうして難局を打開したという言葉がいっぱい出てきます。
そんな偉い人の本を読んだり、講演会を聞きにいく人が世の中にはたくさんいますが、僕の少ない経験ではそんな人が気が付いたら、ストレスに痛めつけられて
仕方なく心療内科科などに通うようになって慌てていることが多いようにおもいます。

ストレスをかけるものをストレッサーと呼びます。

医師に指摘されて初めて自分をこんな目にあわせたストレッサ―(犯人)を知るのですが、それをなかなか認められないんですね。
なぜか? 職場の上司や会社の方針が犯人であることが多いからです。
ストレスに立ち向かうのと、受け入れるのはまったく意味がちがいます。
困難な仕事が原因なら、やれるところまでやって無理ならさっさと白旗を上げるか、周りに協力を求めたらいいと思います。
自分がいいところを見せようとする人は、自分で自分を痛めつけていることになります。
「自分だけ」で立ち向かって限界が来たら、身体が悲鳴を上げて心に反して機能を停止させてしまうんです。
慢性疲労症候群や心身症(うつ病)がその表れだと思います。
身体が、「頼むから休んでくれよ~!」ってお願いしているんですね。
受け入れるというのは、自分を痛めつけたのは〇〇だと認識して、そこから離れる努力をすることだと思います。
身体が悲鳴をあげるほど受け入れがたい〇〇からは、さっさと逃げるのが賢い選択だと思いますね

テクノストレス

森林・自然と感性医学の分野で、日本生理人類学会長を勤めていた佐藤方彦氏が次のように述べています。
「人類の祖先が生まれて、霊長類の仲間として森に住みはじめたのが約600万円前。
猿人⇒原人⇒旧人⇒新人と進化し、ヒトが人間にとなってからの500万年の間、人間が生活してきたのは自然環境でした。
人間の歴史の中で都市が出現したのはごく最近のことです。
太古の野生の森や草原に生きた脳を以て私たちは都市生活を営んでいます。
人間の生理機能は、脳、神経、筋肉、肺、消火器、肝臓や感覚系も、全て自然環境の下で進化し、自然環境用に作られています。」
産業革命以降を都市化とするなら、99.99%を人間は自然環境で暮らしてきたことになる。
つまり、人類は都市の中で無理をして暮らしていることになる。
これがテクノストレスという考え方です。
都会に住む人はいまさらそんなことを言われてもと、取り合わないかもしれません。
でも、過剰なほどのIT化が進む過緊張時代で、原因不明の疲れだとか、労働拒否現象など、説明のつかないことが、この考えを肯定すると納得がいくはずです。
では、どうしたらよいのでしょうか?
生活の中で自然回帰する習慣や環境を整えることが一番です。
いま流行の山登りやハイキングはとてもいいですね。
年配者ばかりでなく、若い人の山歩きが広まっています。
森の中に別荘を持てる人はうらやましいですね。
もうひとつは、自宅を自然素材で造り込むことです。
現代では、無理をせず、普通にしていてもストレスを感じるのだと思えば、今までできなかった対策が打てますね。

フィトンチッド(揮発性芳香物質)の働き

植物は自分で動けないので、身を守るために芳香物質を出します。
ロシア語でフィトンは植物、チッドは殺すという意味です。
ロシアの科学者が命名しましたが、この言葉が通用するのは日本とロシアのみ。
世界共通語としては、和訳すると「揮発性芳香物質」になります。
フィトンチッドは植物が光合成をするときにつくられる微量抽出成分です。
種類は数百種類にものぼり、杉や桧には50~100種類のそれが含まれています。
フィトンチッドの効能には下記のものが有名です。
①抗菌・防虫作用
食品の防腐、殺菌。ダニやカビへの防虫。抗菌作用は病原菌に有効で副作用が少ない。
<例1>
ヒバに含まれるヒノキチオールは胃潰瘍の原因のヘリコバクターピロリを抑える。
<例2>
ヒノキのフィトンチッドは、院内感染の原因のMRSA菌を全滅させる。
②消臭・脱臭効果
空気の浄化、悪臭の科学的中和。特にホルムアルデヒドの除去効果が高い。
③リフレッシュ効果
森林浴の爽快感は、自律神経を安定させ、肝機能を改善し、快眠をもたらす。
フィトンチッドの成分では、テルペン類が最多です。アロマセラピーのエッセンシャルオイル(精油)の主成分がテルペンです。
みなさん、森林浴に行って森から元気をもらいましょう。

自然由来音を聞いて集中力を高める!

自然由来音とは、川のせせらぎや野鳥などのさえずりのことですね。
一時、脳科学ブームでした。脳をこんな風にうまく使うと、仕事の効率がよくなって老化が防げるとかなんとかでしたね。
今日は脳波に注目したいと思います。

α(アルファ)波
肩の力を抜き、目を閉じて安静にしているときに現れる。目を開ければ普通は消えるが、集中しているときは目を開けていても現れる。
β(ベータ)波
目覚めていて活動しているときに現れる。ストレス波とも呼ばれ、休む暇もなく緊張状態で活動している人は常にβ波が多く現れる状態が続き、体調を壊すもとになりかねない。
θ(シータ)波
浅い睡眠状態、深いリラックス状態の時に現れる。
δ(デルタ)波
ぐっすり眠っている時に現れる。
γ(ガンマ)波
怒っているときや興奮しているときに現れる。

これらからわかることは、人間は起きて活動しているときにα(アルファ)波がでるととてもよさそうですね。
つまり、人間の脳は目を閉じて安静にしているとき以外でも、日常的にα(アルファ)波が出現しやすい環境をつくれば、集中とリラックス出来ることになります。
副交感神経を刺激してα(アルファ)波を出しやすい状態とはどんな環境でしょう?
以下の3つが代表的です。
①音楽療法(クラシックや軽音楽)
②川のせせらぎや野鳥のさえずりをに耳を傾けているとき
③針葉樹のさわやかな香(フィトンチッド)を嗅いでいるとき
好きな音楽を聴くことがデータ的には一番効果があるようですが、②と③はいずれも森林にある自然由来のものです。
私はスギやヒノキ(針葉樹)の香りのする事務所でいつも野鳥のCDをエンドレスで流しています。
音なのに頭に入ってきても仕事や読書の妨げにはなりません。とてもはかどります。
皆様も一度お試しください。

森林浴はなぜ身体に良いのか?

現代は過剰緊張社会。不景気、リストラ、成果主義、IT、受験、いじめ…
超ストレス社会は西洋医学の手に負えない生活習慣病爆弾を次々に我々に落としています。
高血圧症、糖尿病、高脂血症、心身症、ストレス性疾患、慢性疲労症候群・・・
働く人たちばかりか、まだ学生である若者にも大きな影響がでています。
それらの症状に対して従来の薬にばかり頼らないで、身体の免疫力をあげて根絶しようとする動きが始まっています。
森林セラピーや森林療法と呼ばれるものです。
森林セラピー総合サイト http://www.fo-society.jp/forest-medicine/
薬のように副作用がなく、手軽で、確実に回復させて癒してくれるのが森林浴なんです。
森林は太古の昔からヒトが進化してきた場所です。
脳や臓器、神経・筋肉に至るまで人間は今でも「シンリン仕様」に出来ています。
ただし、一時的な気分転換だけでなく、身体機能の回復を目的とする場合は、少なくとも定期的に森林浴を継続することが必要です。
森林医学を研究する医学博士たちは、森林浴の健康効果の謎に迫るべく色んな実験をされています。
これから、そんな博士たちの研究を適宜、ご披露して行きます

木の手触り、足触りが身体に及ぼす影響

実際の生活の中で、木材は塗装して用いられる場合が殆どであるため、異なる塗装をした木質床材と無塗装床材等で生体に及ぼす影響を調べた実験があります。
素材は
①無塗装スギ材
②オイルフィニッシュ塗装スギ材(木目のザラザラ感が少し残る程度の塗装)
③ポリウレタン塗装スギ材(表面塗装と研磨を繰り返したすべすべした塗装
④金属
⑤手を空中においたまま
目をつぶって座り、それぞれの素材を90秒間触り、主観評価と血圧検査をしました。
結果は・・・
一番好きと答えた人が多かったのが、無塗装のスギ材、二番がオイルフィニッシュ塗装のスギ材
一番嫌いだと答えた人が多かったのが、ポリウレタン塗装のスギ材。金属よりも評価が低かったのは意外でした。
自然な感じがしたのは、無塗装スギ材、オイルフィニッシュのスギ材で、人工的なのはポリウレタン塗装スギ材と金属でしたが、
トータルで一番不快で人工的だったのはポリウレタン塗装スギ材でした。
抑うつ・疲労尺度の主観評価も含めて最高血圧の測定数値を加えて結論づけると・・・
無塗装スギ材とオイルフィニッシュ塗装スギ材は生理的にも生体に優しい影響を及ぼすが、ポリウレタン塗装(一般的な木質フローリングの塗装)のスギ材は金属並みに逆の変化を示しストレス状態を生じさせることがわかりました。
塗装は汚れや傷を防ぐためのものですが、状況や個人の要望で選択できるようにすることが重要なのではというのが実験者の提言です。
スギやヒノキの無垢材の床を見直してみませんか?

木の調湿効果は目に見える!

昨日の7日、近畿地方が梅雨入りしました。
べたべたシーズンの到来です。
私は、部屋に温湿度計をおいて毎日チェックしています。
温湿度計には、不快指数がありますね。
実内を杉と漆喰で内装する前は、示される不快指数は正しいような気がしていましたが、
内装後は、不快指数が70%を指していてもとても快適になりました。
温湿度計の不快指数がまったくあてにならなくなったということです。

天然木の建具は、湿気を吸えば重くなります。
冬の乾燥時には建具の走りがよくなります。
室内の乾燥がひどいときは、木壁はぱきぱき音をたてます。
漆喰壁も調湿機能のある伝統的な素材です。
残念ながら目には見えませんが、何百年もたつ蔵が
その収蔵品を適正に管理しているのがその証明です。
工業製品では、〇コカラットという商品が有名ですね。
ショールームには、実験室まで用意されていて吸湿効果が目で確認できますが、
湿気を放出している実験室は見たことがありません。
室内で考えると壁に調湿機能を持たせると工事もラクで便利ですが、
室内の壁にはもうひとつの役割がありますね。
物を掛ける機能です。
帽子やカバン、絵を掛けるフックは釘やビスですると相当の重量に耐えます。
漆喰や〇コカラットに取り付けるにはいささか面倒になりますね。
多目的に考えないとおしゃれなリフォームはできません。

木の緑を見るとなぜ元気になるのか?

コンクリート塀と生垣を見たときの脳波を比較した実験があります。
場所は屋外、三方、ブロック塀(H=1.8m)に囲まれた人工物空間(3.5m×2.6m、床はインターロッキングブロック)と
同じく三方、きんもくせい(H=1.8m)に囲まれた植物空間(3.5m×2.6m、床はコウライ芝)に被験者を閉眼状態で椅子に座らせます。
80デシベルの騒音を目をつぶったまま90秒間聞かせます。
80デシベルは、目ざまし時計の音くらいです。これを1分半もヘッドホンでガンガン聞かされるんです。
目をあけてからそれそれの空間を見たときの脳波を比較します。
測定する脳波はα波です。
α波は通常閉眼時にあらわれ、目を開けると消滅します。
しかし、好きなことに打ち込む等、心身がリラックスしながらも理想的な集中状態を作り出している時にあらわれます。
確か、対局中のプロ棋士の脳波がそうであったと何かの本で読みました(んん、ケンシロウもそうかも)。
結果ですが、人工物空間では、α波がゆっくり増加したのに対して、植物空間ではα波がより早く増加し、明らかな差が見られました。
つまり、植物空間では騒音ストレスからの回復が早いということです。
閉眼静か⇒閉眼騒音⇒静かに空間直視⇒閉眼という流れの中で、α波の状態を追う中で男性と女性では少し差がありました。
男性よりも女性の方が、植物によって著しく回復させられています。
木の緑を見ると元気になったのは、ストレス疲労からの回復が早かったからなんですね。
疲労気味な時は、身近な森林浴スポットを探して是非いってください。
都市に住んでいる方は、神社という選択肢もありますよ。
いいじゃないですか、ぼんやりとすわっとぃるだけで元気になるんですから。