天然木リフォームのすすめ

忙しい現代人に、断熱・無垢材(天然木)が必要な理由

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POINT 01

部屋の空気を常に洗おう。清香・防臭がこれからの柱?

大きく深呼吸して気持ちが良いのがリラックスできる住まいです。
でも、 人が生活するのですから常にいろんな匂いがお家にはありますね。
匂いには2種類あります。
あなた自身で気が付いている匂いと、 あなただけが気が付かない匂いがあります。前日に焼肉をした焼肉料理の残り香や、幼い子供さんがお漏らしをした場合などがわかる匂いですが、 いわゆる生活臭というのはご本人だけが気が付きません。最近は空気清浄機が普及しているので相当対策が進んでいますが、機械はいずれ壊れるものです。
天然素材や効果の高い素材でリフォームすると半永久的な効果が得られます。
壁や天井にはしつくい、 床や天井には天然木なら桧が抜群の効果があります。
一部、 工業製品でも強力な防臭効果のあるお手軽な商品もあります。
天井壁床に防臭効果を持たせると言う事は、お部屋の空気を洗うことになり、あなたの肺の中までさわやかにすることに繋がるんです。

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POINT 02

濡れる、カビる、寒い、暑いは体にも建物にも深刻な害!

寒い冬、毎朝窓の結露を拭くのはとても煩わしいですね。マンションの玄関扉にも結露はつきます。ひどい場合はドア枠から滴り落ちることもあります。
最近は共働きが普通ですから、忙しさのあまり心が折れて窓回りが結構カビだらけのお家も少なくありません。
窓は目につきますが、冬になると壁がぐっしより濡ることがあります。タンスの裏が真っ黒になっているケースでは、大量のカビが発生しています。カビは胞子を放散しているので過敏な方は鼻水やくしゃみ、高齢者では肺に入って重篤な症状を引き起こす場合もあります。これらの問題もリフォームで半永久的に解決することができますよ。
窓の結露には内窓や外窓を採用すれば、ガラスだけでなくアルミサッシの結露も減少させることができます。黒くなった壁は軽度であれば断熱材の重ね張りでOK。酷い場合は、外壁内部の断熱材も一緒にボードを張り替えてしまえば安心です。
何よりも、家全体を断熱リフォームすると、暑さや寒さ、それに極端な寒暖差から身体を守れます。私どものお客様では風邪で病院に行くことが少なくなった人は意外に多いんですよ。

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POINT 03

光熱費が高い! 国のエネ政策で高騰? 対策は家計の肝!

ここ10年間、国の偏ったエネルギー政策と突然始まったロシアのウクライナ侵攻のせいで、原油や天然ガスが高騰しています。
元々クリーンエネルギーの最右翼と目されていた再生エネルギーが欧州で失敗し、外国では光熱費が生活を脅かすまでになっています。
そこにロシアのウクライナ侵攻が、再エネをカバーしていた化石エネルギーの供給ストップを招き、原油価格はかつてないくらいの急上昇。原油や天然ガスを全て輸入に頼る日本は原発のフル稼働が期待されますが、福島原発事故の傷は深くスムーズには行かないのが現実です。
では、私たちはどうすれば電気や灯油・ガスの使用量を減らすことができるか?住まいの屋根・壁・床及び窓を断熱リフォームし、住設機器(エアコン・給湯器・浴室)を高性能機器に切り替えることです。
住設機器は製品寿命が10年そこそこしかありませんが、住まいを断熱工事するとその効果は30‾40年は見込めます。今や、断熱リフォームが家計の絶対防衛ラインになるかもしれません。

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POINT 04

え? そこは別途負担? マンション大規模修繕の限界!

マンションには修繕積立金制度があるので、考え様によっては外回りや共通の配管メンテナンスを心配しなくて良いのが利点と言えるかもしれません。
その代わり、共用部と専有部の線引きがはっきりしているのでリフォームに制限がかかるように感じることが時々あります。
中でも悩ましいのが外壁面の断熱材の経年劣化です。といっても、内壁が濡れたり、黒くカビが付く原因を調べてこの結論にたどり着く事が多いのです。
共用部は修繕積立金制度で部位の劣化に応じて12,3年ごとに適切な修繕がなされます。
あまり知られていませんが、鉄筋コンクリート造は水の侵入や適切な外壁塗装をしていけば、100年超だって持ちこたえることができます。でも新築時に施工された断熱材は大規模修繕の対象外です。
断熱効果の無くなったコンクリートの塊は夏は熱せられ、冬は冷蔵庫のようになるため光熱費バク食い装置と化し、住む人の健康を著しく損ないます。経験的には築25年を経過したあたりから、断熱材劣化による異常現象が現れてきます。
立地の良いマンションが100年持てば、次の世代や賃貸入居者にとっても朗報です。気になる箇所の内壁を解体し適切な断熱材に交換するだけで、マンションはいつまでも快適で資産価値の下がらない良質な住宅ストックになります。

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POINT 05

リノベーション(全改装)マンションの盲点はシックハウス?

皆さん、シックハウス症候群や化学物質過敏症はもう無くなったと思っていませんか?いくつかの条件が重なると基準値を大幅に超える揮発性有機化合物(VOC)が放出される可能性が今でもあります。それは室温と換気です。
建材のVOCは無毒ではなく低毒になっただけなので、24時間換気が平成15(2003)年の建築基準法改正で義務付けられました。
室温が28℃を超えて上昇するにつれてホルムアルデヒドやアセトアルデヒドの室内濃度は爆発的に上がるので、夏は室温をそれ以下に下げる必要があります。かつ換気の常用が欠かせませんので、H15年以降であれば24時間換気、それ以前であれば台所や浴室などの換気扇を総動員することになります。
では、全面リノベーションされたどこの部位から「条件付きVOC」の放散が起こるかというと、最大要因は☆☆☆☆(フォースター)仕様の複合フローリングや建具です。
以前、シックハウスを考える会で研究会に参加していましたが、ビニールクロスは約1週間後には室内が高温でも基準値を超えるVOCは出ないと言う事がわかりましたが、床や建具は消えることはありません。なので、全面リノベーション物件では、換気と室温管理を心掛けないとシックハウス症候群等に被爆しかねないのです。ですから元々ホルムアルデヒドを出さない天然木やVOCを分解・吸着する建材を利用すると、相当リスクを軽減できることになります。

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POINT 06

賃貸暮らしでも本格的な無垢床、しかも将来移設もOK!

賃貸住宅は原則としてリフォームはできません。でも、出るとき簡単に元に戻すことができれば、味気ない部屋を自分好みの空間にしたいと思う人もいます。
特に、冷たい床が無垢フローリングになれば、部屋のグレード感も住む人の満足度も一気にアップします。それを叶えることができるのが「置き床」です。
実際、ある大学の官舎に「置き床」を施工させていただきました。
「置き床」はパネル型の無垢の床材で、接着剤・クギ・ビス等で固定せず、連結して今の床に敷いていき、壁際の巾木で止めるだけ。巾木をはずせば元の床に戻り、巾木をはずした後の補修も簡単にできます。こうした商品特性によって、官舎でもOKが出ました。
施工後のメンテで伺った時、幼い子供さんたちが裸足で「置き床」の上で遊んでいました。
4年後、このお客様が別の住まいに引っ越しをされることになり、「置き床」をはずして新しい住まいに移設してほしいというご依頼が!一度無垢のフローリングを体験すると、もう他のフローリングは考えられないのですね。引っ越し荷物が出た後に置き床をはずし、何枚か追加し、新住居に施工させていただきます。住みながらフローリング施工ができるのも特徴です。
「置き床」のファンになっていただいたお客様からのうれしいご依頼です。

天然木リフォームの特長

時を経るごとに色つやが増す無垢材で

経年美化リフォーム

合板など工業製品を使用したリフォームは、徐々に劣化していきます。
逆に、無垢材(表面を化学物質で塗装しない天然の木材)は年月を経るごとに強度が増し、色合いも濃くなり、独特のツヤが出てきます。
木目が美しく、いろいろな素材との組み合わせも、設計も自由自在。本物がもつシンプルで上質な落ち着き感で、あなただけの空間ができあがります。

天然木素材の断熱性を生かした

快適・省エネリフォーム

もともと杉や桧の無垢材は断熱性にすぐれています。
冬は暖まった空気を、夏は冷えた空気をキープするので、冷暖房効率が格段にアップします。
無垢材は呼吸しています。湿度調整もしてくれるので、梅雨でもサラサラ快適。生きている素材ならではの、やさしいぬくもりがあります。

森林医学の実験結果を組み込んだ

五感爽快リフォーム

専門家のいろいろな実験※から、木と森のちからは、人の五感(視・触・嗅・聴・味覚)に直接働きかけることが解明されてきました。
※…出典・参考文献 : 森本兼曩、宮崎良文、平野秀樹編集『森林医学』(朝倉書店 2006年)

CARTOON

マンガで見る天然木リフォーム

MESSAGE

ごあいさつ

住宅という仕事に関わって30数年になります。その間、さまざまなジャンルを経験してきました。以下に私が手掛けてきた仕事を列記します。

21年間在籍した大手プレハブメーカー(パナホーム)時代

  • 展示場に待機して、注文住宅の営業
  • 建売住宅の企画販売
  • 建築条件付土地の販売
  • 住宅ショールームの企画運営

独立後約10年間(2002年8月にパナホーム退社)

  • 緑の見える分譲地(奈良県)の企画販売
  • 住宅営業マンの研修講師
  • 造園のコンサルティング
  • 建売住宅の販売
  • 新築マンションの販売
  • 建築家とコラボレーションした注文住宅のコンサルティング
  • 中古戸建、中古マンション及び土地の仲介
  • 中古マンションのリフォーム

いずれも健康で快適なくらしをキャッチフレーズに取り組み、独立してからは、「部屋から緑が見える住まいづくり」を志し、それぞれの事業者と提携して企画・実践してきました。しかし私の志すものは、事業者にとっては単なる販売の一手段にすぎなかったのです。「部屋から緑が…」は、事業者側の事情で左右され、コストダウンのためにいつでも切られる要素でした。

企画だけではお客様に真のサービスを提供できないことを痛感した私は、自分ならではの商品をもつことを考え始めました。その間、自分がずっと中古マンションに住んでいたせいでしょうか、戸建住宅と中古マンションのインテリアの差が大きいことがとても気になりだしました。

「都市部ではマンションに住んでいる人の方が多いのに、現状の中古マンションは画一的だ。リフォームも新築風に改装することが目的で、傷んだ箇所の修復や設備機器の入れ替えに終始している。中古マンションに住む人にこそ真の快適さが必要なのだ。」と強く思うようになりました。

中古マンションに住む自分が心地よいものでないと商品にはならない―――放浪したあげくにたどりついたキーワードが「森林浴」でした。

「部屋から緑が見える」から、「部屋を森林浴の心地よさでいっぱいにする」ことに舵を切り替えたのです。

「森林医学」の勉強を皮切りに、森林セラピーに指定された森を訪ね、林業の現場を見学し、古い日本の木造の家や建築物を訪ね歩くなど、手探りで自分なりの手応えをつかみながら、私はまず、自分の生活空間を試作することにしました。都会にくらすマンション生活者に一番必要なものが森林浴リフォームで、自らの試作がお客様に貢献できると考えたからです。

森林浴リフォームを形にしていく過程で、戸建では難なくできることも、マンションでは管理規約上の制約や構造的なハードルがあり、解決にはさまざまな試行錯誤がありました。
この試作の段階で、木の汎用性が非常に大きいことに改めて驚きました。機能面・ビジュアル面でも非常にすぐれ、そしてまさにオンリーワンのリフォームができる自在性を持っているのです。

試作したわが家は、酷暑の夏にも27~28℃設定のエアコン一台でサラサラに過ごせ、厳寒の冬も暖房なしで18~20℃の一定室温を保っています。目にも手にも足元にも優しく、木の香りかぐわしく、かつインパクトのあるインテリアに、訪ねてくれた知人・友人が心から賞賛してくれました。

森林浴リフォームの試作であるわが家に半年住み、無垢材がマンション空間でどのように変化するかを観察しました。施工上の解決策の見通しが立った昨年(2011年)12月、もうお客様にお勧めしてもよい時期だと判断し、森林浴生活株式会社を立ち上げました。

最初にいただいたお仕事はクローゼットの改修工事でした。試作品のわが家のクローゼットは少し反っていたので、厚みを改良することで喜んでいただけました。
同じマンションでも窓の大きさや天井高、梁の出などは部屋ごとに異なります。木を主材料に使う森林浴リフォームだからこそ個別に対応できることを改めて認識出来ました。

当社の商品開発に終着点はありません。お客様のくらし、嗜好が一人ひとり違うからこそ、森林浴リフォームもお客様の数だけあります。私たちはお客様一人一人と真摯に向き合い、お客様のご要望をすみずみまで反映したマンションライフをご提案し続けてまいります。

森林浴生活株式会社を立ち上げるにあたり、本当に多くの方に出逢い、お力をいただき、支えていただきました。林業関係、建築関係、設計関係、設備関係、広告宣伝関係、家族、友人、そしてお客様…。ご縁とお力をいただいたすべての方々にこの場を借りて、あらためてお礼申し上げます。

そしてこの森林浴リフォームが、日本の林業と都会のマンション生活者との懸け橋となって、美しい森林の保全と、日本の伝統技術を守り伝承していくことの一助となりましたら幸いです。

森林浴生活株式会社

代表取締役 高岡 恭平