木のちから

木の調湿効果は目に見える!

昨日の7日、近畿地方が梅雨入りしました。
べたべたシーズンの到来です。
私は、部屋に温湿度計をおいて毎日チェックしています。
温湿度計には、不快指数がありますね。
実内を杉と漆喰で内装する前は、示される不快指数は正しいような気がしていましたが、
内装後は、不快指数が70%を指していてもとても快適になりました。
温湿度計の不快指数がまったくあてにならなくなったということです。

天然木の建具は、湿気を吸えば重くなります。
冬の乾燥時には建具の走りがよくなります。
室内の乾燥がひどいときは、木壁はぱきぱき音をたてます。
漆喰壁も調湿機能のある伝統的な素材です。
残念ながら目には見えませんが、何百年もたつ蔵が
その収蔵品を適正に管理しているのがその証明です。
工業製品では、〇コカラットという商品が有名ですね。
ショールームには、実験室まで用意されていて吸湿効果が目で確認できますが、
湿気を放出している実験室は見たことがありません。
室内で考えると壁に調湿機能を持たせると工事もラクで便利ですが、
室内の壁にはもうひとつの役割がありますね。
物を掛ける機能です。
帽子やカバン、絵を掛けるフックは釘やビスですると相当の重量に耐えます。
漆喰や〇コカラットに取り付けるにはいささか面倒になりますね。
多目的に考えないとおしゃれなリフォームはできません。